ー広島市西区にある幼稚園です。己斐みどり幼稚園は小学校へのスムーズな移行を真剣に考えますー
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こんなところです
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こんな考えです
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みなさんと一緒に
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気になる子
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(C) 2011 koimidorikindergarten |
今、園庭では年長組さんが、ちゃれんじ発表会に向けて猛練習中です。
これは、日々の遊びの中から1つ自分が選んだ遊びをできるようになる目標を掲げて取り組み、それを参観日にお父さん、お母さん、友達に披露する発表会です。
目標は、鉄棒、けん玉、こま回し、縄跳び、竹馬などの遊びから選び、目標は人それぞれ。自分がやりたいと決めたところが目標になります。たとえば、鉄棒なら「逆上がり」が目標になる子もいれば、
「つばめ」という技が目標になる子もいます。
「失敗は成功のもと」を合言葉にチャレンジしています。
その様子は、クラスの友達だけではなく、異年齢の子どもまでも刺激を与えています。
「年長さん、すごい」「かっこいいな」「僕(私)も、あんな風にできたらいいな」と憧れの眼差しです。すでに年中さんも見習ってできるようになっている子もいます。
この眼差しは、1年前の年長児にも見られました。
今、ソチ冬季五輪が開催中です。
オリンピック出場選手のインタビューでは、「○○選手に憧れて、スポーツ選手になろうと思いました」の言葉が多く聞かれました。
それぞれが、思い思いの選手(又は種目)に憧れを抱き、その道に進んでいるようです。
「すごい」「かっこいいな」「あんな風にできたらいいな」の思いが、選手を奮い立たせているのですね。
この思いは、まさしく今園庭で行われていることと同じです。
憧れの眼差しは、やがて、「自分もやってみよう」に繋がっていきます。
ここで、お願いがあります。
チャレンジしているお子様を、しっかり褒めてあげてください。
「まだ、できないの?」「○○君(さん)は○○ができたんだって」「もっと練習したら?」などのことばではなく、やっている最中に「頑張ってるね」と言葉をかけてやってください。
この発表会は、「できた」「できない」の結果ではなく、失敗しても練習を続ける過程に価値を置いています。
「○○ができるようになってすごいね」と、褒めることよりも、「がんばってるね」と、失敗しても練習を続ける姿勢を褒めてあげてほしいと思います。
そうすることで、どんなことにでも挑戦し、頑張れる姿勢が育ちます。
心理学の実験でも、「○○できたね」と褒められ続けた子どもは、やがて失敗を恐れ、失敗を回避するために、難しいことに挑戦する意欲が低下したそうです。
お子様を褒める時は、ぜひ、「がんばってるね」「練習続けてるんだね」「応援してるよ」と、ことばをかけてほしいと思います。
ともすれば大人の世界でも結果ばかりが求められ、息苦しい世の中ですが、子どもたちには、結果よりも努力している過程を認めていきたいところです。
年長さんだけでなく、年中さんも年少さんも、その学年でそれぞれ何かに挑戦しています。
「できて当たり前」「できるようになってほしい」よりも、努力の過程に注目し、認めてあげていただきたいと思っています。
園長 徳永悦子