ー広島市西区にある幼稚園です。己斐みどり幼稚園は小学校へのスムーズな移行を真剣に考えますー
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こんなところです
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こんな考えです
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みなさんと一緒に
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気になる子
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(C) 2011 koimidorikindergarten |
21日に71名の年長組さんが、キラキラと瞳を輝かせ、胸を張って堂々と卒園していきました。
どの子も私どもの期待通り成長し、立派な卒園式を終えることができました。
これもすべては、保護者の皆様のお子様に対する温かい愛情の賜物だと思います。
また、在園児も、4月当初と比べて随分と成長した姿が見られます。
子どもたちは、親の温かい愛情に包まれてこそ、安心して幼稚園生活を送り、素晴らしい成長を見せてくれます。
「自分は親に愛されているのだ」
「自分は必要な人間だ」
「自分はここに居ていいんだ」
と思うことは、子どもたちにとって(もちろん大人にとっても)、最も大切なことだと思います。
それは、「存在に対する自信」をつけるということです。
とかく、我々大人や、子どもたちを取り巻く社会は、「能力に対する自信」を重視しがちです。
すなわち、「運動ができる」「製作ができる」「勉強ができる」・・・といった、「○○ができる」ことです。
できることを褒めていけば、もちろん子どもたちはどんどん自身の「能力に対する自信」をつけます。
しかし、「能力に対する自信」があっても、「存在に対する自信」が無ければ、子どもたちはやがてもろくも崩れてしまうでしょう。
世の中、必ずしも「できる」ことばかりではないからです。
失敗や挫折を経験したときに、ぐっと踏ん張り、耐える力。それが「存在への自信」です。
「○○ができたね!」「△△が上手!」と褒めることは、もちろん大切です。
ですが、それだけでは、結果ばかり重視するようになってしまいます。
それよりも、「できる」前の、努力している最中に「頑張ってるね」と褒めてあげてください。
結果よりもプロセスに注目することは、「存在への自信」をつける一つの方法です。
他にも、「存在への自信」をつける方法は特別なことではありません。
日々の生活の中で、毎日食事を用意し、それを囲んで会話をしたり、一緒に寝たり、朝は「おはよう」、夜は「おやすみ」とあいさつを交わしたり、誕生日を家族で祝ったり・・・
そんな当たり前のことを続けることで「存在への自信」は必ずつきます。
最近は、この当たり前のことをすることがなかなか難しい社会になっております。
ですが、ぜひ、子どもたちの将来のために、今この幼児期〜児童期にこそ、意識して「存在への自信」をつけてやってほしいと思います。
今のままの、ありのままの姿を認めてやってほしいと切に願っております。
子ども一人ひとりの成長のスピードは全く違います。
結果ではなくプロセスに注目し、決してあせらず、温かく見守ってあげていただきたいと思います。
最後に、「己斐みどり幼稚園に入園させて良かった」と保護者の皆様に思っていただけるよう、26年度もさらに努力してまいりますので、変わらぬご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。
保護者の皆様の温かいご厚情に感謝しております。本当にありがとうございました。
園長 徳永悦子