ー広島市西区にある幼稚園です。己斐みどり幼稚園は小学校へのスムーズな移行を真剣に考えますー
|
こんなところです
|
こんな考えです
|
みなさんと一緒に
|
気になる子
|
(C) 2011 koimidorikindergarten |
今月は、先日、中国新聞広場の欄に投稿されていました文章を抜粋してみます。
「『察する』ということについて時々考えることがある。・・・
定年を迎えて、奥さんから突然離婚を言い渡されて、何が何だか分からないという男性。
これはよく聞く話であるが、一緒に暮らせていてなぜ「察する」ことができなかったのかと思う。
女性側からすれば、逆に相手の気持ちを察するがあまり、言いたいことを言えないまま過ごしたのだろう。
男性も女性も「言わなくても相手は分かってくれるだろう」とついつい思いがちだ。だから、気持ちのずれが生まれてくる。
誰しも相手の心が読めるわけでもない。家庭でも他人でも、相手の立場で、時には言葉を選んで、思っていることをきちんと言葉で伝える習慣を身に付けたい・・・」
この文章をただ夫婦間や他人とのことだけではなく、親子間にも捉え直すといいですね。
「お子様への思いを言葉にして伝える」ということは、平素やっているようでやっていないことではないでしょうか。
「お母さんは、○○くん(ちゃん)のこと大好きだよ」
「手伝ってくれて嬉しいよ(助かったよ)、ありがとう」
「○○してくれたら嬉しいな」
「○○頑張ってるんだね」
「○○もう少しでできそうだね」等々・・
みなさん、気持ちや考えをことばにして伝えておられますでしょうか。
「以心伝心」「阿吽の呼吸」といいますが、やはり言葉で伝えてもらえると、安心感が違います。
特に「察する」「空気を読む」という力は、実は非常に高度なものです。子どもたちは、「なんとなく」今はママの機嫌が悪いな・・。とか、「なんとなく」パパ嬉しそうだな・・。というところまではよく察しますが、
あくまで「なんとなく」ですので、理由までは分かっていないことが多いものです。
相手が子どもの場合は、特にことばを使って、伝え合うということが大切になると思います。(もちろん、抱きしめたり、なでなでしたりという行動も大切ですが。)
子どもはなかなか言うことを聞かないものです。我々大人もつい、イライラしたり、感情的に怒ったりすることもあります。毎日、子育てにどっぷりのお母さんなら、なおさら誰でもあることです。
でも、怒りすぎたかなと思ったら、「ちょっと怒りすぎたね。ごめんね。でも、お母さんは○○だから怒ったんだよ。分かってほしかったんだよ。」などと、思っていることを言葉で伝えてみてください。
子育ては人を育てるのですから、時間がかかり、しんどいことですが、いつか子育てをして良かったと思える日がきっときます。
愛情をかけ、ゆっくりと子育てをすれば、きっといい日がくるはずです。私たちも微力ながら、そのお手伝いが少しでもできるよう努力をいたします。
それでは皆様、おそろいで良い年をお迎えください。
園長 徳永悦子