ー広島市西区にある幼稚園です。己斐みどり幼稚園は小学校へのスムーズな移行を真剣に考えますー
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こんなところです
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こんな考えです
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みなさんと一緒に
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気になる子
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「子育ての目的は何ですか?」
突然言われると戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。
子育ての目的は、ただ一つ「自立」である
と、八田哲夫氏(日本経営教育研究所代表取締役社長)が言っておられます。
自立できないということは、自分で生きていくことができないということと同じです。
幼児期、学童期は文字通り保護者に「保護」されて育っていますが、いずれ子どもたちは自立しなくてはなりません。
もちろん、どの保護者も我が子に「自立をしてほしい」と願っていることでしょう。しかし、実際に
子どもを前にしたときには、まったく逆のことをしてしまっている方が多くいるように見受けられます。
“子どものため”を思って、手を出し過ぎたり、声をかけすぎたりしてしまうことが多くあるのです。
これらは、子どもたちの自立を妨げてしまうことにつながります。
普段は一人でできるはずなのに、靴をはかせてあげたり、カバンを持ってあげたりする光景をよく目にします。
子どもができることは、見守り、励まして、確実に身に付けさせてあげたいと思います。
もちろん、なんでもかんでも自分でやらせて、突き放しなさいというわけではありません。
子どもは成長過程も、その進度も十人十色です。お子さまのペースに合わせた子育てが必要になります。
お子さまの姿を見定め、「これはそろそろ自分でできるだろう」「これは自分でできてほしい」と思うところは、どんな場面でも、少し時間がかかっても、自分でできるよう見守り、励ましていきたいものです。
子どもが「やりたくないー」と、だだをこねても、にっこり笑って「できるよね。待ってるよ。」と、どっしりした揺るぎない姿勢で答えてあげてください。
さて、八田氏は、自立には「人間としての自立」と、「社会的自立」があり、この2つの自立を考えながら、子育ての目的である「自立」を達成してほしいと言っておられます。
たとえば、しつけだけに焦点を当てた場合、以下の6つの習慣を身に付けさせることが大切だと唱えておられます。
@自分からあいさつをする
「自分から」という点がポイントです。
A靴をそろえる
靴をそろえることで身に付けさせたいこと、それは「けじめ」です。
B良い姿勢で座る
背筋を伸ばして座ることができない子どもたちが増えています。
背もたれを使わず座る習慣をつけましょう。
C「はい」と返事をする
D約束を守る
約束を覚えるのではなく、守る。
E早寝早起き朝ごはん
これは家庭でしかできないことです。
しつけには特効薬はありません。「石の上にも3年(約1,000日)」と昔から言われているように、じっくりと積み上げていくこと、そして、例外を作らず楽しく行うことが大切です。
このように地道に積み上げることで、必ず結果が出てきます。
子育ての目的を日々問い直しながら、あせらず、あわてず、あきらめず、楽しみながら子育てができたらいいですね。
園長 徳永悦子