ー広島市西区にある幼稚園です。己斐みどり幼稚園は小学校へのスムーズな移行を真剣に考えますー
|
こんなところです
|
こんな考えです
|
みなさんと一緒に
|
気になる子
|
(C) 2011 koimidorikindergarten |
先日の保育参観日には、お忙しいところご来援いただき、ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。お子さまと一緒に楽しく過ごしていただけましたでしょうか。
さて、参観日の翌日、代休となっていました朝、ゆっくりとテレビを見ていましたら、NHK「あさイチ」で気になる特集を放映していました。
タイトルは「キレる子どもにどう接する?」です。
今、国の最新調査(児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査)で、子どもの暴力行為が問題視され、特に小学生の暴力行為は7年間で3倍に急増。暴力行為の低年齢化が深刻になっているそうです。
たとえば、テストの点数が悪い自分への怒りが爆発し、いきなり前の席に座る同級生を殴ってしまう。先生(親)から注意された苛立ちをため込み、自分の腕を傷つけてしまう。または物をぶつけたり、壊したりするなど。
では、なぜこのようにキレてしまうのでしょうか。
「キレやすさの原因の一つに自尊心の低さがある」と番組では指摘されていました。
自尊心が低いと些細な注意でも否定されたと感じ、自分でも自信がないため反論できず、キレるという表現でしか自分の感情を表現できないのです。
いつも親から「ダメ」とか「早くしなさい」などの命令言葉を掛けられていると、「自分はダメな子だ」「自分はできない子だ」と思ってしまい、自信を無くし、自尊心が低下していきます。
トラブルがあったときにどうして良いか分からなくなるのでキレやすくなるというわけです。
そのような時、子どもがキレたときの接し方は、「何してるの!」などと頭ごなしに否定しない。
まずは、キレるに至った背景を探るためにも、子どもが怒っていること、「やだな」と思っていることを一旦認めてあげる。
「どうしたの?」「何を怒っているの?」などと理由を聞いてみる。
イライラすること自体は別に悪いことではありません。大人でもイライラすることはありますから。
イライラすることは普通のことで、大切なのは、子どもの感情を受け止めながら、本音を探ることです。
ネガティブな感情を持つことをダメだと思うのではなく、「ネガティブな感情はあっていいよ。ただし、その時にどう行動するかということが大事だよ。」ということを丁寧に教えてあげることが大事なことでしょう。
テレビを見ていて思ったことは、キレたときばかりに注目するのではなく、普段から子どもを頭ごなしに叱ったり、命令口調で注意したりしないで、優しくしっかり子どもの話を聞いてあげることが大切だということです。
「自分は親から愛されているのだ」「自分は必要な子だ」と思うことが、キレる子にならない秘訣だと思います。
そのためにも、まずは周りの大人が感情的にならないように努力したいですね。
自戒の念を込め、皆様と情報共有のためにメッセージとさせていただきます。
園長 徳永悦子