ー広島市西区にある幼稚園です。己斐みどり幼稚園は小学校へのスムーズな移行を真剣に考えますー
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こんなところです
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こんな考えです
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みなさんと一緒に
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気になる子
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(C) 2011 koimidorikindergarten |
今年最後の参観日を3月に予定しています。
年長組さんは、「きらきら発表会」と題して、日々の遊びの中から1つ選び、目標を掲げて取り組み、それをお家の人や友達に披露します。
今年度は、鉄棒、けん玉、コマ回し、縄跳び、竹馬、ピアニカ演奏などが挙がっています。
自分がここまでできるようになると決めたところがその子の目標になります。たとえば、竹馬なら「1メートルまで進む」が目標になる子もいれば、「クスノキまで進む」が目標になる子もいます。
「失敗は成功のもと」を合言葉にチャレンジしています。
そこでお願いがあります。
「まだ、できないの?」「○○君(さん)は、△△ができたんだって」「もっと練習したら?」などのことばは禁句です。練習している最中に「頑張っているね」とことばをかけてやってください。
この発表会は「できた」「できない」の結果ではなく、失敗しても練習を続ける姿勢をほめてあげてほしいと思います。そうすることで、どんなことにでも挑戦し、頑張れる姿勢が育ちます。
心理学の実験で興味深い報告があります。「○○できたね」と褒められ続けた子どもは、やがて失敗を恐れるようになり、失敗を回避するために、難しいことに挑戦する意欲が低下したということです。
結果ばかり注目することで、子ども自身も結果ばかりを重視するようになるというわけです。
お子様を褒めるときは、ぜひ、「がんばっているね」「練習続けているんだね」「応援しているよ」と、ことばをかけてほしいと思います。
ともすれば、大人の世界でも結果ばかりが求められ、息苦しい世の中ですが、子どもたちには、結果よりも努力している過程が認められる体験を積み重ねてもらいたいものです。
それは、少し難しいことでもあきらめずに挑戦する意欲を育てることにつながります。これは、全ての面において、そして生涯大切な力であり、生きる力の源のようなものです。
年長さんだけでなく、年中さんも年少さんも、その学年でそれぞれ何かに挑戦しています。
「できて当たり前」「できるようになってほしい」よりも、努力の過程に注目し、認めていきたいと思っています。
園長 徳永悦子