2学期最後の平和学習。絵本の読み聞かせは「走れひばく電車」です。広島では身近な乗り物、電車。76年前の出来事を、電車の目線で語るお話です。
悲しいかな、このご時世。あまり電車に乗ってお出掛け!という機会も少ないらしく、乗ったことのある子も半分くらいでした。それでも見たことはもちろんあるので、読み聞かせたほかの絵本より感情移入が早かったように感じます。
この絵本の特徴は、表紙&裏表紙以外は線描写のみ、という点。さて、それにはどんな意味が込められているのでしょう。
こちらは千田町の本社車庫にいる「ひばく電車」。651・652は今でも現役で走行中です。653は、イベントの時などにお目見えしています。ちなみに654は、ヌマジ交通ミュージアムに展示され、655は、大きな事故にあって廃車・・・。
じゃじゃ~んと登場したのは、B4×9枚に拡大した絵本の1ページ。この作者の方は「自由に色を塗って自分だけの絵本を」という思いをもって、線描写のみにしているとのこと。さすがに1冊ずつ提供するのは難しいので。
読み聞かせ後、1クラス3ページずつ、色塗りをすることにしました。「前の年長さんが塗ったの、見たことあるよ」そうそう!みんなのも、完成したら作品展で披露しますよ。
1ページにつき、5~6人のチームが自然にでき、せっせせっせと色塗りを。「虹、描く?」「ここ、運転手さん描こうよ!」「おひさま5個!!」
雑にならなければ、子ども達が塗りたいように、描きたいように。今までになく、色濃く丁寧に完成させていました。活動中、「『ひばく電車』のってみたいな~」と、つぶやいていた子も多かったので、機会があったら651&652を探してみて下さいね。