5月から取り組んできた年長児のカリキュラム「平和学習」。いよいよラストになりました。1年の振り返り、という内容でこれまでに読み聞かせて来た絵本を1冊ずつ改めて紹介していきましたよ。
サダコさん、シゲル君、シンイチ君などの主人公の名前や、お弁当箱、三輪車、釣り鐘、銀時計、ひばく電車、夾竹桃などの名称も絵本を見せるたびにどんどん聞かれました。教室の手の届くところに平和の絵本がある、そういったことも大きく関係しているとは思いますが、心に残っている絵本の多さに驚きました。
ラスト平和学習の特別ゲストに「おじいちゃん先生」登場です。1945年8月6日の2週間前に生まれ、お母さんから聞いた自身の原爆投下時のことを話してもらいました。
そしてなんと「平和の灯」の炎が大雨でも台風でも消えないように考えた人でもあります。そのことをモニュメント巡りの時に子ども達に話をしたのですが、それを覚えていた子が「どうして消えないようにできたのか、教えて欲しい」と直談判。直筆のイラストを駆使して説明してくれました。
「うんうん」と、頷く子ども達。ちょっと難しい言葉に「・・・?」となってしまう場面もありましたが、一生懸命話を聞こうとする姿勢に感心しきり。質問もドンドン出てきて、活発なやりとりが飛び交う時間となりました。
読み聞かせていない絵本の紹介や6つのキーワードの復習も。さらにG7サミット用に折り鶴の依頼も来ましたので、そちらの話もしたところ「いいよ!!」と意欲満々。小学校では更に深めていくであろう、平和への学び。自分の思いを言葉に出来る、そんな子どもになってほしいと、心から願います。