今月の平和学習の読み聞かせ絵本は「まっ黒なおべんとう」。 「このお話の主人公は『しげるくん』。みんなよりちょっとお兄さんの13歳」 読み始める前に紹介し、まずは親しみを感じてもらうところから…。
多目的室で1クラスごとに行いました。 このページはキノコ雲がわいてきている場面。 ここから、返って来ないしげる君を探すお母さんの不安や悲しみが続きます。
(右)絵本の裏表紙に描かれたまっ黒になったお弁当箱。 (左)平和祈念資料館に展示されている、しげる君のお弁当箱。
フタのへこみから、本体に空いた穴まできちんと描写されています。 「おんなじだね…」 「中の黒いところがツブツブしてる」 じっくり見比べて、思い思いにつぶやきます。
前回の読み聞かせ後から行っている「セオリー・オブ・マインド」(心の理論)。 「人の行動の裏にある気持ちを理解する能力」なのですが、平和学習では 原爆で傷つき、残されたモノの気持ちを考えてみよう、と投げかけています。
まとめとして。 「スクリーンでは見えにくい、小さな物や表情を絵本でみつけてみてね」と、 投げかけ、終了。
2クラスに全部そろっている平和学習の絵本。 読んでもらって終わり、ではなく自分で絵本のページをめくることで新たな発見をし、また違った感情を味わって欲しい、と思っています。