5冊目となる絵本の読み聞かせは「まっ黒なおべんとう」。中学1年生のしげる君とそのお弁当が主人公のお話です。
今回は、年長組合同で行いました。たとえ人数が多くなっても、聞く姿勢は変わらず。私語をすることもなく、それぞれに何かを感じながら真剣に耳を傾けています。
8月6日にしげる君がお母さんに作ってもらったであろう、お弁当。絵本には「大豆と麦のまぜめし」と書かれています。彩り豊かなお弁当しか知らない子ども達に、しげる君が最後に持っていたお弁当を少しでもイメージしてもらおうと、それに近いお弁当を画像で紹介。
原爆により真っ黒になってしまった、お弁当。同じようになってしまったお弁当は、資料館にも展示されています。「見た!」と言っている子もいました。
今年は休園期間もあった為、平和学習を始めて5か月目。最初は「?」な表情をしていた子もいましたが、今では「平和学習」の意味や内容も分かり、参加している年長さんです。
最後は恒例の「セオリー・オブ・マインド」食べてもらえず、真っ黒になってしまったお弁当箱の気持ちになって。「しげる君の自転車はどうなったの?」(8月6日、建物疎開に行くしげる君が乗っていた)「己斐小学校?」(被爆後の広島の街のイラストに建物があるのを見つけて)子ども達なりに、考えそしていろいろな気付きが出てきていること、嬉しく思います。