今回の平和学習、読み聞かせの絵本は「かえってきた釣り鐘」。戦時中、拠出を余儀なくされたお寺の鐘。それが、戦後53年過ぎてから、元のお寺にかえってきたというお話。
その鐘は豊平町の浄土寺に「平和を願う釣鐘」として、今も保存されています。ですが、己斐の町にも同じように鐘を拠出したお寺がありました。園からほど近い「光西寺」です。というわけで。そのお寺に行ってみよう!と、「己斐の町本物体験お散歩」が始まります。
「ここ?」残念ながらこのお寺は「蓮照寺」。年少の時にお参りに来たところだよ、と伝えると「お菓子もらった?」と、当然と言えば当然の食べ物つながりで思い出したもよう。「でも、ここにも小さな鐘があるよ!」と、しっかり半鐘を見つけたのは、さすがです。
さあ、着きましたよ。こちらが「光西寺」です。「鐘、あったー!!」「おっきい~」と感心しきりな子ども達。
お寺では、副住職さんが出迎えて下さり、まずはご挨拶。鐘をつかせていただく前に、「友達や先生に『いつもありがとう』という言葉を伝えてみましょう。」と、お話があり、お互い見合って「ありがとう!」と伝え合いを。何やらちょっぴり照れくさそうでした。
代表して、お当番さんに。しっかり引っ張って・・・「ご~~~~~ん~~~~~・・・・・」子ども達も音が消えるまで、静かに聞き入っていました。つばき組とあやめ組が鳴らした鐘の音が「ちょっと違う」という、つぶやきも。
順番に鐘のすぐ近くまではいらせて、見学。じーっと中を覗いたり。「中は何も模様がないねぇ」
ガッツリ頭を入れ込んでみたり。「ここで声を出すと、響くよ!」
じっくり観察して、発見をしてみたり。「緑の所と茶色の所があるよ。」
さらに、屋根の下に下がっていた半鐘も鳴らしてほしいというリクエストに応えていただき。「カン!カン!カン!カカカカーーーーン!」耳をつんざくような音色に、子ども達もリクエストしたことをちょっと後悔・・・。お寺で行事がありますよ、という時に鳴らすんだそうです。
子ども達からの質問にも快く答えていただき、体験は終了。「大晦日に『除夜会』というのがあって、年越しそばを食べたり、ミカンを配ったり、子ども達にはお菓子の詰め合わせもありますよー。鐘もつけるから来てくださいね!」という、楽しそうなお知らせに子ども達からは大歓声!ご興味のある方は、是非お出かけくださいませ。(光西寺HP参照)この後、旭山神社へ出掛けたのですが、それは「きょうのできごと」でどうぞ!