今回の絵本読み聞かせは、「かえってきたつりがね」。戦況悪化に伴い、鉄製品回収の命令によって持っていかれてしまったお寺の鐘。鉄砲の弾などにされるはずが、50年たって元のお寺に無事かえってきた・・・、というお話です。
昔は時間を知らせる意味合いも大きかった、鐘の音。今は、除夜の鐘以外なかなかお寺の鐘の音を聞く機会もありません。「公園で遊んでたら聞こえるよ!」と言う子もいたり、「カーンカーン、っていう音の鐘もあるよね」と、自分の経験をしっかり話すことができています。
こちらは、回収されたのであろう、鉄製品の例を紹介。釜は、カレーパーティーなどで出番があるので知っている子も多く。
「囲炉裏にかかってるお鍋だ!」「見たことある!」と、反応が返ってきました。平和学習の絵本は、年長クラスにはかなりの種類常備されており、普段から読み進めていく子も多いようで、もちろん最後まで集中して聞くことが出来ていましたよ。
最後は「平和学習6つのキーワード」を。ちょうどこの日の朝、戸外遊び後の片付けで、年少児をお世話している年長児の姿を見かけたので、「小さい組さんを助けている姿を見て、先生は『しあわせ』だな、って思ったよ」と、実際の体験を話して、締めくくりと致しました。そういった姿が継続して見られることを、願いつつ。